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コーヒー焙煎塾

COLUMN

老舗のコーヒー
焙煎技術を伝える塾

昭和八年創業の老舗珈琲販売店

創業以来ずっと珈琲豆の製造販売に特化して事業を続け 多くのお客様に美味しいコーヒーをお届けしています。

ニシナ屋珈琲の焙煎人、新谷隆一は
現在は全日本コーヒー商工組合連合会(農水省許認可法人)の副会長と、
中国コーヒー商工組合の理事長を務めております。

(ニシナ屋の歴史などについては ニシナ屋についてをご覧ください。)

焙煎技術を若い世代に伝える

ニシナ屋珈琲は「世界トップクラスのコーヒー文化を日本で育てる」というビジョンを持っています。

そのために本当に美味しいコーヒーをお客様に販売していますが、
自社で努力をするだけではなく
日本のコーヒー業界の老舗企業として、後進を育てる必要性も感じています。
日本のコーヒー文化を育てるためには
ひとりでも多くの優秀な焙煎職人が育つことが必要です。
そのため、希望者に対して焙煎技術の指導を行っています。

焙煎体験でコーヒーを深く知る

コーヒー通の方の中でも焙煎の経験がある方は少ないのではないでしょうか。
チャレンジ精神が旺盛な方はご家庭のガスコンロで手網焙煎をされたことがあるかもしれませんが
やはり業務用の焙煎釜とは全く違います。

プロが作る本当に美味しいコーヒーがどのように焙煎をされているのか、間近で見る機会は少ないでしょう。

ニシナ屋珈琲では「コーヒー焙煎塾」として業務用の焙煎釜を使用し、焙煎人の指導の元でコーヒー焙煎を体験していただいています。

体験の費用は3万円(税込)で8kgの業務用焙煎釜を使って実際にコーヒー生豆を4kg程度焙煎し、できたコーヒー豆はお持ち帰りいただけます。

プロの焙煎がどういうものかを広く知っていただくことを目的としていますので興味のある方はお気軽にお申込みください。

多くの方が焙煎を体験することでその中から本格的に焙煎職人を志す方が生まれコーヒー文化が育っていくことを望んでいます。

2泊3日の泊まり込みコース

コーヒー焙煎塾を続けている中で、広島県外はもとよりかなり遠方の方に受講していただくことが増えてきました。
そんな中で要望として出てきたのが、「1日では足りない」というものです。事業としての出店を真剣に考える中では聞きたいことがたくさんある。しかし、広島まで何度も通うことが大変だということです。

そういった方に向けて、食事・宿泊込みの2泊3日コースを準備しました。費用は12万円(税込み)で、開業に向けてしっかりと体験・学習をしていただきます。
こちらのコースをご希望の場合は、お申し込み時にその旨ご記入ください。日程はご連絡いただいてから調整いたします。

コーヒー焙煎塾
のお申込み

コーヒー焙煎塾は、マンツーマンで行います。
どちらのコースも定員1名とし、日程を調整した上で実施します。

コーヒー豆や焙煎についての説明を行った後に1釜分の焙煎を行います。
時間はおよそ5時間程度を予定しています。

まずは下記のフォームよりご希望の旨をお伝ください。折り返り連絡をし、ご都合の良い日程を相談させていただきます。

申し込み画面へ

注意事項

指導は焙煎人の新谷隆一(しんたにりゅういち)が行います。
職人肌の人間ですので、指導を行う中ではあまりお客様扱いできないことをあらかじめご了承ください。

会場となるお店

コーヒー焙煎塾はニシナ屋珈琲で焙煎の修行をし独立・開業をしたコーヒー製造販売店「中島仲次郎商店」にて行います。
(広島県廿日市市平良2-9-30:地図リンク

コーヒー塾に参加される方の中には将来的にコーヒー製造販売での独立を検討されている方もいるかもしれませんが
実際に開業したお店で店主の中島さんにもお話をしていただきます。

中島仲次郎商店
について

インタビュー

ニシナ屋珈琲のコーヒー焙煎塾で修行後に独立開業された
中島仲次郎商店の店主、中島健(なかしまたけし)さんにお話を伺いました。

Q.開業までの経緯を教えていただけますか?

昔からコーヒーは好きで、雰囲気の良い喫茶店などで
コーヒーを飲むことが多かったんですが
その頃は開業しようなんてことは考えていませんでした。

大学の時に上京して以来、ずっと東京に暮らしていたんですが、
今年(2014年)の初めに故郷である広島県の廿日市市に帰って来ました。

そして仕事を考えた時に、会社勤めをするのではなく
自分でできる商売をしようと決めて色々と検討した結果、
コーヒーの製造販売をしようと決めました。
母のつながりでニシナ屋珈琲さんと話をさせてもらう機会ができ、
相談したところ、まずは焙煎をやってみようという話になり弟子入りさせていただくことになりました。

Q.焙煎の指導はどのようにされたのでしょうか?

ニシナ屋珈琲さんの本店に半年間通いました。
師匠の焙煎を見せていただきながら学びつつ自分でも焙煎をさせていただきました。

初めはマニュアル的なものが準備されているのかと思っていました。
どの豆が何分、といった具合です。
しかし実際には見て覚える、指導をしていただきながら覚えるといったやり方です。

ある程度経験を積んでからわかりましたが焙煎技術はマニュアル化は難しいです。
その日の気温や湿度、豆の状態によって焙煎のタイミングは変わります。

本当に職人的な技術なんですよね。
師匠について学ぶのが、遠回りのように見えて実は一番の近道なんだと修行をしてからわかりました。

指導では、ベースとなる何種類かの豆の焙煎を基本として学びました。
それができるようになれば、後は応用として自分で判断できるようになります。
とはいえまだ未熟なので、師匠にご意見をいただくことも多々あります(笑)

Q.開業にあたっての指導もあったのでしょうか?

はい、僕は商売自体したことがなかったので
焙煎以外のことについてもご指導いただきました。

まずは接客で、本店で接客の経験もさせていただきました。
師匠は焙煎だけではなく接客も超一流ですが
そこについてはまだまだです。

ミスをせずに販売することに必死なくらいで、
お客様にコーヒーのことを伝えたり、楽しんでいただくというのは
これからの課題ですね。

その他、お店を建てるところから宣伝の方法まで
あらゆる場面でご指導をいただいています。
焙煎は核となる大切な技術ですが、開業というのはそれだけではないんですね。

Q.他店での修行も検討されましたか?

ニシナ屋さんとご縁があってつながったので、他店での修行は考えませんでした。

ただ、修行をしながら色んなコーヒー販売店には通いました。
10件以上は行って、話を聞いたり豆を買ったりしました。

しかし、色々と試す中で品質が全く違うことから
参考にならないと思い途中で通うことを辞めてしまいました。
焙煎もそうですが、豆が明らかに大きいなど見て分かるほど違います。

やはり老舗であること、多店舗展開をされていることで仕入れ量が多いということから
高品質の豆を仕入れる力があることがわかりました。

僕の店でもニシナ屋さんから豆を仕入れて使わせていただいていますが、
元々の品質が高いこともあり、自信を持って提供させてもらっています。

Q.実際に開店されていかがでしょうか?

まだ開店して間もないのですが、失敗続きです(笑)
お客様に豆を渡し忘れたり、領収書を書き間違えたり。
まずは基本的なところから早くできるようにならないと。

ただ、やりがいはあります。
自分で試行錯誤して焙煎した豆を自分でお客様に販売するので本気になって取り組むことができます。

常連さんに「美味しかった」と言ってもらえることは今までの人生では経験したことのない喜びがあります。

今は目の前のお客様に喜んでいただけるように必死で頑張っています。
師匠に一歩でも近づくことが目標ですね。

ニシナ屋
倶楽部